クィーン八尾 中間報告

−八尾まつりの胎動 6−

クィーンに熱い視線
(河村立司さんの想像画)

クィーンに熱い視線(河村立司さんの想像画)  電話の向う、担当者平田正司さん(八尾青年会議所)の声がはずんでいる。クィーン八尾の応募状況いいようだな。ピンときた。

 それでも声をオクターブ落として、これまで何名ぐらいが‥(応募者ひと桁でアワを食った近隣市の例もある)

 「二十二名になりました」。へえー。ミスとミセスの割合いは―興味津(しん)々たたみかける。

 「まあ聞いて下さい。主婦で四十歳という方がいるんです」。自薦ですか。「いえ、推せん者はご主人ということで」

 「それにしても‥」はい「いや、なんと言うかほのぼのするような夫婦仲ですねえ。ミスだけでなく、ミセスもどうぞ、としたことが当ったようです」

 締切りは今月三十一日でしたね。「そうです、それまでに百人は集めますよ。もう隣り近所をかき口説いてでも」受話器の向うで腕まくりする平田さんの姿が浮かんでくる。

 話しをまとめると、やはり多いのは二十歳前後の独身女性。八尾市民と市外からの通勤者に分けると、半々の申込み状況という。思い切った門戸開放≠ヘ、ここでも功を奏したようだ。

 審査委員会は、十八日頃から体制づくりにとりかかる。クィーンの判定基準をどこに置くかなどカンカンガクガクの論争はそれから。

クィーン八尾

 八尾まつり振興会主催、八尾青年会議所主管。クィーン一名は賞金十万円と副賞。準二名に賞金五万円と副賞。以上三名はグァム島旅行に招待。ほかに推せん者賞(国内旅行に二名)もある。

 コンテストは、四月二十二日午後三時から八尾市農協会館で。

 先号掲載の「茶粥の思い出」(山野としえさん)が好評。植松風≠フ作り方を教えてほしいという問い合わせがあったので、炊き方のコツなどを書いてもらいました。

手間と時間

 お百姓が茶粥をいただくのは貧しいからだと、よく世間様はおっしゃいます。けれど白い御飯もちゃんと焚きます。ただ、お茶づけのかわりにこの茶粥を焚くのです。

茶粥を煮るのには、大変手間と時間がかかります。労力を惜しまずに、はじめてお美味しい茶粥が出来るのです。

 ちなみに私どもで焚いていたお粥の分量をお和らせしましょう。

 大百姓(約十人分)の一回分です。

 上等の米 五合

 水 三升から四升

 茶ん袋 四寸と三寸角

 茶櫃(びつ)の中に大きな盃が入れてあって、それに一杯ずつ入れます。

 米、水、茶ん袋、一度に大釜に入れて強火で焚きます。ふいて来たら釜のフタを取って、それからも割り合い強火で絶えず杓子を使い掻きまぜながら、半時間から四十分ほど時間をかけてつき切りで焚きます。お粥は、ほったらかしでは、おいしく出来あがりません。藁(わら)火がまんべんなく丸い釜のお尻へ、当ってないといけないのです。

 山んねきから植松や、太子の平地の方へ、嫁いで来た人は、

「どこでも、同じ茶粥を焚くんだなあと、ほっとしました」との事です。

 だから河内一円は、茶粥の本場だったのではないでしょうか。

(八尾市民新聞、昭和53年3月10日版から 山野としえ)


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