やすらぎの古里

河内西国巡礼記 十四

  山野としえ


 第二十三番浄翁山玄清寺 東大阪市東山町本尊は阿弥陀さま、観音経を誦じ庫裏にて広いお庭を眺めて昼食をさせて頂きました。

 この寺に飼われている雑種?の犬は、ベット(人間の寝台)の上に夏布団を敷いて貰って寝ているようで、昼の今は前の軒下のクーラーの前で寝そべっていました。

 何と大切にされている犬だなあーと、一同感心やら少々うらやましさが過ぎて、そねみ心もわいたことです。また真黒な猫もいて、こちらは観音堂の横の土の上で、自由に寝そべっていました。

Hさんが持ってきて下さったお握りを頂き、前記の冷えた枇杷の分配を受け、皮をむいた手を拭くのに、きょろきょろと紙をさがしていると、さっとお隣りから濡らした紙フキンが差し出され、お向いからは爪楊枝がそっと手渡され、一体私は何の面目あって詣っているのでしょう。すべてすべて、これ皆様のお蔭をこうむって、お詣りさせて頂いております。

 観音堂の観音さまは昔は秘仏であられたそうです。今は衆生の厄難を救うため常時開扉され、いつも拝むことができます。この観音さまは立像にて、苦しむ庶民のもとへ自ら歩いて助けにきて下さるお姿です。

 法語 住生之業念仏為先

 心を空にして、唯々感謝いたします。

 第二十二番 医王山額田寺東大阪市南荘町

 聖徳太子により建立、道慈律師再興、唯今私は真実不虚を書くために平城京時代のお坊さんを調べています。この道慈律師も登場して下さるので、とても身近く親しい方に思えてなりません。

 道慈律師は大安寺を建立され、在唐十七年の学識と抱擁力と、硬骨気性を持った方です。俗姓は額田氏。この額田寺はこの地方の豪族額田氏の氏寺となっていたようです。

 今は失火のためコンクリート造りの本堂となり一同輪になって観音経の本を前に拡げ、数珠繰りをさせて戴きました。

 皆さん始めてのようでしたが、私と長い友達とは植松で幼い頃一度同じ室でさわった記憶があります。奥野和上曰く、

 「自分の体の悪い所を数珠に移し取って貰うのです」と、私は肩がこりますので、この大きな数珠を肩に乗せて左右に動かすと、とても気持がよかったのです。一ヵ所大きな珠の所をお凸に当てて。お分りでしょう老化頭がよくなるように、厚かましいことです。

 前日迄は風邪?で、何となく喉が濡れていたのに、次の日すっかり気持ちよくなって、数珠のお蔭だなあと、これもつくづく感謝した次第です。

 法語 聞仏真言即得歓魂

 仏を尊べば即ち喜びあり南無陀弥陀仏


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